整備講座 Part2

ブレーキ部品の分解、洗浄、組立
一般的なブレーキシリンダーの分解、洗浄、組立に関しての注意事項

分解について

  • シリンダ、ピストン、カツプ等に傷をつけないこと!
  • マスタシリンダのセコンダリピストンは、チェック弁側より空気を吹き込んで取り出すこと!
  • 分解の時、シリンダの構造を良く理解しておき、分解した順に並べておくと良いです。
  • 一旦ピストンから取り外したカップは再使用しないこと!

気をつけてね!慎重に。慎重に。

洗浄について

  • 部品はアルコールまたはブレーキ液で洗浄すること!
    ≪注意≫特に鉱物油は絶対に使用しないこと。
    ≪注意≫ゴム部品をアルコール洗浄するときは、30秒以上浸さないで下さい。
  • 部品洗浄後は、清浄な場所に置き、ごみが付着しないようにすること!

洗浄について

シリンダの組立について

  • シリンダの構造を良く理解しておき、部品組み付けの順序や方向を間違わないよう正しく組み立てること!
  • シリンダおよびピストンならびにカップの摺動面には、ブレーキ用ラバー潤滑材、またはブレーキ用グリス潤滑材やメタルラバーを充分塗布し、傷をつけないよう注意すること!≪注意≫鉱物油系潤滑材は絶対使用しないこと!
    ※この時、カップロケット等の専用治具を使用すると良いです。
  • 異物の混入に充分注意すること!
  • マスタシリンダのチェック弁で、ディスク、ドラムの別があるものは間違えないこと! チェック弁の方向を間違えないこと。
  • マスタシリンダのスナップリングは確実に溝に入っていること!
  • 各ねじ類の締め付けトルクは自動車製造メーカーの所定値を厳守すること!
  • ガスケット類で一旦外したものは、必ず新品と交換すること!
  • 万力等でシリンダの外壁を押さない、押さえないこと!

ゴムカップの交換方法についてはこちら

シリンダの組立について

カップの組み付けに関して

  • シリンダやピストンの洗浄は、アルコール、またはブレーキ液で行って下さい。
  • カツプの組み付けの時は、シリンダ内面、ピストン外周、カップにメタルラバー(CCI-20SP)やシリコングリス(SG-200)などの潤滑材を充分塗布して組み付けて下さい。
  • その他のカップ組み付け潤滑材として、チューブタイプのラバー兼用ブレーキグリス(MG-060)や耐熱用ラバーグリス(RG100H)などがあります。

いろんな種類があるんだなぁ~

ディスクパッドの組み付けに関して

ディスクパッドグリス DPG-030

ティスクパッドグリス(DPG-030)は、金属摺動面からの共振を防ぎ、ブレーキの鳴きを防止します。

ボクも鳴いちゃうよ~

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