よく使う部品用語を集めてみました!
ブレーキ装置
車輪と一体の回転体(ブレーキドラム又はブレーキディスク)に摩擦材(ブレーキシュー又はブレーキパッド)を押しつけ、自動車のもつ運動エネルギを摩擦熱に変換し、減速、停止、保持する一連の機構です。
2系統ブレーキ
1系統が破損しても残存のブレーキ系統で安全に自動車を停止させるようにしたものです。
X配管
2系統ブレーキの1系統を左前輪と右後輪、1系統を右前輪と左後輪とX型に配管したものです。
ブレーキペダル
運転士の踏力(ブレーキペダルを踏む力)を液圧発生装置(マスターシリンダー等)に伝達するもので、ペダル比により踏力を増大させます。
倍力装置
制動時の操作力を軽減する装置で、使用する倍力源により、バキュームサーボ、エアサーボ、ハイドロリックサーボ等があります。
ブレーキマスターシリンダー
ブレーキペダルおよび入力機構に加えられた操作力を液圧に変換する装置です。
ホイルシリンダー
液圧を押圧力に変換する装置です。
ブレーキチューブ(ブレーキパイプ)
作動液圧伝達のための圧力管で一般的に二重巻き鋼管が用いられます。
ブレーキホース
作動液圧伝達のためのフレキシブルなホースで配管途中で相対的に変位ある部位に使用します。
ディスクブレーキ
車輪と一体に回転するディスクの両面に摩擦材を押し付けて制動力を発生するブレーキです。
ドラムブレーキ
車軸と一体に回転するドラム内側にライニング(摩擦材)を貼った2個のブレーキシューをホイルシリンダーからの力により拡張し、押しつけて制動力を発生するブレーキです。
駐車ブレーキ装置
常用ブレーキとは別に設けてある駐車用ブレーキで、手または足による操作力をケーブルやリンクを介して主として機械式に摩擦材に伝える構造ブレーキ。
駐車ブレーキ本体としては、常用ブレーキ本体を利用して駐車ブレーキの機能を兼用させたものが多いです。
液圧制御バルブ(プロポーショニングバルブ・PV)
後輪のロックを遅らせるため後輪のブレーキ液圧を調整する装置で、制動中の後輪ロックをふせぎスピン等を防止する役目を果たします。
アンチロックブレーキ(ABS)
急制動時や滑りやすい路面での車輪ロックを防止し自動車の方向安定性と操縦性を確保すると共に停止距離の短縮を図るコンピューター制御システムです。
液面警報装置(レベルウォーニングスィッチ)
マスターシリンダーのレザーバ内の液圧が所定のレベル以下になった時、運転手にランプまたはブザーで警報する装置です。
ベーパーロック現象
ブレーキの摩擦熱によりブレーキフルード内の水分が気化し気泡が生じたときにブレーキを掛けると、液圧は気泡を押しつぶそうとしてしまい、肝心なブレーキに液圧が伝わりません。
結果としてブレーキが効かないという現象をベーパーロック現象といいます。